毎年フランス・パリで開催される世界最大のチョコレートの祭典「SALON DU CHOCOLAT (サロン・デュ・ショコラ)」にて、外国人部門最優秀ショコラティエ賞を受賞し話題となったパティシエ エス コヤマのコヤマススムが、今年開催された「2012 SALON DU CHOCOLAT AWARD」にて日本人初となる2年連続受賞の快挙を遂げた。
またサロン・デュ・ショコラ会期中には、フランスの最も権威のあるショコラ愛好会「Club des Croqueurs de Chocolat(以下、C.C.C)」よりフランスのショコラティエベスト150人が発表され、中でも最高評価を獲得したショコラティエがSALON DU CHOCOLAT AWARDにて表彰されるのだが、コヤマススムは昨年と同様に最高位であるタブレット5枚+☆を獲得し、外国人部門最優秀ショコラティエ賞との2年連続W受賞という歴史的ニュースをお土産に凱旋帰国したのだ。
そんなコヤマススムのプロデュースする「パティシエ エス コヤマ」が早くもサロン・デュ・ショコラ出品商品を含めた2013年のバレンタインアイテムを発表するとの噂を聞きつけ甘党男子は現場に急行するのであった!
コヤマシェフにとってバレンタインは、昨年から一年間どれだけ真剣にショコラに向き合ってきたかを表現する場だという。だからこそ、今年のバレンタインコレクションでは『リアルショコラ マイセルフ(コヤマススムにとっての真のショコラ)』というテーマを掲げたのだそうだ。
サロン・デュ・ショコラでの快挙、常に我々の想像を軽々と飛び越えて作り出される新作の数々について問われ「去年表彰台に登った時には来年の新作のイメージが浮かんでいた。出来上がりのイメージが沸いていないと創作できない。」と力強く語るコヤマシェフ。
会場では「2012 SALON DU CHOCOLAT」、「C.C.C.」に出品され11月29日より発売される新作「C.C.C.デギュスタシオンNo5 2012」が登場し、コヤマシェフの解説を聞きながらその一粒ごとの味わいを確かめる至福の時間を堪能。
「C.C.C.デギュスタシオンNo5 2012」は「L’aube(夜明け)」、「ふきのとう」、「プラリネジャポネ」、「日本酒」、「NINJA〜忍者〜」の5つのボンボンショコラをラインナップ。
「L’aube(夜明け)」・・・中米コロンビアのジャングルで収穫されたトリニタリオ種を中心としたカカオ豆を、発酵状態を見極めながら必要な空気量を微細に調整しつつ、6日間かけて熟成。まるで赤ワインを熟成させる過程のようなイメージで作り上げたバランスの美しいクーベルチュールが誕生した。
「ふきのとう」・・・ふきのとうという素材を思いついた瞬間に思わず「よっしゃー!」と胸が高鳴ったという新作は、フレッシュな摘みたてのふきのとうを1時間かけて100℃のオーブンで焼き上げ、ドライ状態になったふきのとうを生クリームにアンフェゼ(香りを移し)、ショコラオレと合わせてガナッシュにした。ガナッシュをコーティングした上からもふきのとうパウダーをふりかけ、一層インパクトのある野性的な味わいに仕上がっている。
「プラリネジャポネ」・・・去年発表された「DNA京都」でも使用された金胡麻のプラリネをさらにバージョンアップさせたプラリネジャポネは、ガナッシュにキャラメリゼした金胡麻を加え、シャリッとした食感と香ばしさを楽しめる珠玉の逸品。
「日本酒」・・・子供の頃父親がストーブに酒粕を焦げ付かせて食べていたことからインスピレーションを受けたという日本酒の主役は、エスコヤマの隣町・兵庫県篠山市で収穫された酒米「北錦」から造られる純米吟醸酒の酒粕。甘酒のような味わいにはしたくなかったと語るコヤマシェフにしか造り出せないジャパニーズボンボンショコラだ。
「NINJA〜忍者〜」・・・日本が誇る桜の樹のチップ「コボー」を専用のスモークマシンで燻し、この煙の香りを何とかガナッシュにうつし込もうと試行錯誤を重ねて誕生した新作は、コヤマシェフが大好きなマンガ「NARUTO」から発想が浮かんだものだそう。口中に広がる柔らかな燻しの味わいのアクセントに桜のチップで燻したゲランド産の海塩を表面にあしらったこだわりの逸品。
同じく11月29日から登場する新作の「Noir Selection」は、今目の前にあるショコラ達はどこからやってきた何者?まるで旅するように未知なるカカオとの出会いを楽しんでほしいという思いから生まれたもので、ドミニカ・コロンビア・エクアドル・パプアニューギニア・ベネズエラ・マダガスカルのぞれぞれ6カ国から収穫したカカオを使用したショコラたちを一箱にパッケージ。
先入観をOFFに、感性のアンテナをONにしてテイスティングすることで感じる緊張と、期待と、驚きと、感動を味わってほしい。
最後に紹介する新作は、パリでもそのオリジナリティが高く評価されたこれぞエスコヤマの真骨頂と言えるパッケージセンスの良さが光る「幸せのボタン〜Don’t Lose it!〜」。
このショコラには「カオカ」というフランスのメーカーが、エクアドルの農園からフェアトレードによって仕入れたカカオが使用されている。とても希少なオーガニック栽培のカカオで、現在はごく少量しか生産されていないという。もしこのカカオが無くなれば“自分のショコラ”を表現できない・・・つまり、パティシエ・ショコラティエの小山進にとって「なくしてはいけない大切なもの」のひとつ。「大切なもの=幸せ」を、普段、ついうっかりなくしてしまいがちな洋服のボタンに例えて表現したのが「幸せのボタン〜Don’t Lose it!〜」。
フレーバーはストロベリー、パッション、カシス、フランボワーズ、ミルクの5種。
日々進化を続け、未体験のショコラの世界へ誘ってくれるパティシエ エス コヤマ。その動向からますます目が離せない。
●C. C.C.デギュスタシオンNo5 2012 販売価格:1500円(税込)
●Noir Selection 販売価格:1890円(税込)
●幸せのボタン〜Don’t Lose it!〜 販売価格:2100円(税込)
es koyama(エス コヤマ)
兵庫県三田市ゆりのき台5丁目32-1
TEL 0120-931-395
営業時間 10:00〜18:00
http://www.es-koyama.com/