ショコラティエ小山進 インターナショナルチョコレートアワーズ世界大会日本人初金賞
パティシエ エス コヤマの小山進シェフが、2013年10月19日(土)(日本時間の10月20日(日))、International Chocolate Awards 2013の世界大会で、日本人初、3部門で1位(金賞)、2部門で2位(銀賞)を獲得した。
また他の部門の数ある金賞の中から3作品にだけ与えられた「特筆すべき味覚をもつ作品に与えらえる特別な賞」“ゴールド&クリスタル賞”も2作品で獲得した。
先立って行われた予選大会の「アメリカラウンド」では、総出品数約400作品の中、3部門で1位(金賞)、2部門で2位(銀賞)を受賞。この受賞を経て、イギリス・ロンドンで開催された世界大会へ出場していた。
インターナショナル・チョコレート・アワーズ世界大会で受賞したのは、板チョコ(Bars)部門の「万願寺唐辛子とアーモンドプラリネ」および「大徳寺納豆」が1位(金賞および“ゴールド&クリスタル賞”)、「ラズベリー&ライチ」が2位(銀賞)、ボンボン(Filled chocolates)部門の「南高梅とアーモンドプラリネ」が1位(金賞) 「ラフロイグ10年(ウィスキー)&ラズベリー」」が2位(銀賞)を受賞した。
<受賞作品>
Bars(板チョコ/バー)部門
1位(金賞)/ゴールド&クリスタル 受賞
■万願寺唐辛子とアーモンドプラリネ/Manganji-Temple Green Pepper & Almond Praline
京野菜「万願寺唐辛子」を塩漬けにし、さらにしょうゆ漬けにした漬物のフリーズドライに、味わいの相性を考え、選んだのは酸味と苦みのバランスの取れた、カカオ分55%のビターチョコレートです。万願寺唐辛子のフリーズドライをアーモンドプラリネの中に混ぜ込むことにより、クリスピーな食感が生まれました。口に入れると、最初のカリカリとした食感から、口の中の水分と出会い、“漬物”本来の酸味、辛さ、コクが分解されて舌に伝わる新しいショコラです。(11月末発売予定)
1位(金賞)/ゴールド&クリスタル 受賞
■大徳寺納豆/Daitokuji-Temple Natto
京都、大徳寺で作られてきた保存用の塩納豆「大徳寺納豆」。その強い塩味と、豊富なアミノ酸から感じられる豊かな旨味がミルクチョコレートととてもよくマッチした、日本流の「キャラメル・ブール・サレ」(塩キャラメル)です。(11月末発売予定)
2位(銀賞)受賞
■ラズベリー&ライチ/Raspberry & Lychee
かわいらしいピンクの中には、ライチとラズベリーのフリーズドライが入っています。ラズベリーはより細かく砕いてホワイトチョコレートに溶けこむように、ライチのフリーズドライはフレーク状の大きな粒で入れました。底に流れるラズベリーの甘酸っぱさに、ライチの粒がクリスピーな食感と花のような華やかな香りの広がりを加えています。ラズベリーとライチ、ホワイトチョコレートの化学反応が楽しいショコラです。
(11月末発売予定)
Filled chocolates(ボンボンショコラ)部門
1位(金賞)受賞
■南高梅.アーモンドプラリネ/Nanko Ume Plum &Almond Praline
日本の和歌山県の名産で、梅干しとしてよく食べられる南高梅。完全に黄色く熟した実は、独特の酸味が特長。このショコラでは、ボトムに、同じバラ科で兄弟関係となるアーモンドを使ったプラリネを合わせることで、酸味を中和し、見事に調和が取れた、個性的な一品に仕上げました。(11月末発売予定)
2位(銀賞)受賞
■ラフロイグ10年(ウィスキー)&ラズベリー/Laphroaig 10 Year Old(Whisky) & Raspberry
ラフロイグのピートの効いた独特な香りとラズベリーが見事に調和。ウィスキーはその個性ある薫香をうまく保ちながら、ラズベリーの華やかな酸味も活き、うまくお互いの良さを消しあうことなく、うまくおいしさを導きだしたベストなコンビネーションです。
(*ショコラアソート「SUSUMU KOYAMA’S CHOCOLOGY 2011」の1アイテム、ボンボンショコラ「スモーキー」として販売中)
<インターナショナル・チョコレート・アワーズとは>
世界中のカカオ農園からショコラティエに至るまでの、チョコレートに関するあらゆるステージにおいて、最も優れた高品質なチョコレートを認定することを目的としたコンクール。
開催初年となる2012年には、イタリア、カナダ、イギリス、アメリカで各々国内予選が開かれ、第1回の世界大会はイギリスにおいて10月、「チョコレートウィーク」と同時期に開催。本年はイスラエルを含む新たな国内予選が加えられた。
「パティシエエスコヤマ」インターナショナル・チョコレート・アワーズ特設ページ
「インターナショナル・チョコレート・アワーズ」公式サイト(英文)
「パティシエエスコヤマ」ホームページ